2025.04.14

2025年度AIP事前授業・企業研究会を実施しました

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2025年2月から3月にかけて、AIP(国内長期インターンシップ)の事前授業および企業研究会が行われました。AIPとは、本学が協定を結ぶ多数の実習先企業と連携し、学生が3年生時に約3か月間の長期就業体験を通じて本格的に企業実務を学ぶ、本学独自のインターンシップ・プログラムです。ここでは、実施されたプログラムの一部について紹介します。

企業研究会(2月17、18日)

2025年度の実習先企業の担当者をお招きし、企業研究会を実施しました。ご担当者からは、企業概要や実習内容についてご説明いただくとともに、参加予定の学生からの多くの質問にも丁寧にご回答いただきました。学生にとっては実習先企業および実習内容について理解を深めると同時に、実習参加に向けた具体的な準備についての情報を得る機会にもなりました。

会計を通してみる経営(3月3、4日)

藤川義雄 教授

本学経済経営学部の藤川義雄教授からは、「会計を通してみる経営」をテーマに講義を行っていただきました。企業のビジネスモデルと財務諸表の関係や、財務諸表分析の方法や指標についての解説の後、学生ごとに実習先企業の財務分析を通じた企業研究に取り組んでもらいました。

実務家教員による講義(3月5日)

宇田川雄彦 特任教授

本学経済経営学部の実務家教員である宇田川雄彦特任教授からは、(株)JTBでの職務経験に基づき、ツーリズム産業における地方創生への取り組みが紹介されました。また、社会人として大切にすべき基本的な考え方や心構えについて、その理由と合わせて解りやすく説明いただきました。

梶田晋吾 特任教授

本学経済経営学部の実務家教員である梶田晋吾特任教授からは、金融系シンクタンクでの勤務経験を踏まえ、社会や地域が抱える課題の解決に向けた取り組み方についてお話しいただきました。特に、課題解決に向けた考え方やアイディアの整理方法についての説明は、プログラム参加学生にとって大変に有益な事前学習になりました。

実務家教員による講義(3月7日)

細尾真生 特任教授

本学総合研究所の細尾真生特任教授からは、京都の伝統的織物である西陣織の技術を守り、発展させてきたご自身の経験に基づき、「イノベーション」の重要性について説明していただきました。具体的には、技術革新により西陣織をインテリアやファッションに取り入れることに成功した事例や、西陣織の更なる発展に向けた現在の取り組みについても紹介していただきました。

井野口順治 滋賀大学監事

元本学経済経営学部特任講師で、現滋賀大学監事である井野口順治先生から、(株)京都銀行での39年間のキャリアを通じて経験された、多様な銀行業務等についてお話しいただきました。また、バンカーの視点からの実践的な企業の見方や財務三表の使い方についても解説いただきました。

京都企業の成功要因―成長と長寿の戦略―(3月19日)

徳賀芳弘 経済経営学部長兼副学長

本学経済経営学部の学部長であり,副学長でもある徳賀芳弘教授の講義では、京都企業の特徴を複数のポイントから複眼的に整理するとともに、地政学的背景などを踏まえた成功と長寿の条件について解説いただきました。また、京都のリーディングカンパニーの成長モデルや、京都企業の先端技術志向などの特徴についても紹介されました。

(経済経営学部 教授 三保紀裕)