学長挨拶
未来のあなたへチカラを
かつてないほどの世界的規模の課題が、我々の目の前に立ちはだかっています。数年前からのコロナ禍に加えて、2022年の2月にはウクライナへの軍事侵攻が始まりました。 世界的な投資銀行も破綻しました。数年前には思いもよらなかった変化に直面しているのです。このような先の読めない時代だからこそ、未来を生み出すチカラを身につけ、世界に羽ばたいてほしい。そのチカラを身につける“機会”と“場”がある大学のみが、次代を担う人財を輩出できます。京都先端科学大学には、その用意があります。
本学は次代を担う国際的な人財の輩出を目指し、研究・教育面での国際化を強力に進めています。海外大学との研究・教育連携は23校に及び、すでに英語での授業を受ける学生は300名ほどにまで増えています。また、夏期休暇を利用しての全学共通海外インターンシップのほか、学部でも海外長期インターンシッププログラムなどが充実しています。
本学は、5学部11学科そして5研究科を擁する総合大学です。経済経営学部では、社会の仕組みやビジネスを実践的に学びます。2022年には日本で最高レベルの教員を配置しビジネススクールを開設しました。人文学部では、「人と社会」を探求します。人文学部を中心に全学の共同プログラムとして先端ツーリズムコースを開設。またデジタル・リベラルアーツ・リテラシーも提供します。バイオ環境学部では、生命・環境・食農の3分野から地球規模の大きな課題に挑戦します。FuBEIC(未来バイオ環境共創センター)では本年度から国際的・先端的・分野融合的プログラムが始動します。健康医療学部は、“いのち”を守る学部です。超高齢社会を迎える我が国において、健康や医療に関わる人財の必要性が高いことは言うまでもありません。健康スポーツ学科では競技者のパフォーマンス向上とコーチングの実践力などを身につけるハイパフォーマンスコースを新設しました。工学部では、自ら考えて手を動かし、実践の場で活躍できるプロフェッショナルを育成します。キャップストーンプロジェクトは学生4人がチームとなり、企業現場の課題解決をリアルに体験できる“究極のインターンシップ”です。参加学生からは「主体性を持って行動できるようになり、自分に自信が持てるようになった、この経験を活かしたい」という報告がきています。
本学では、国際社会人基礎力を高めるリベラルアーツ教育、専門科目の学修とともに、キャリア教育を強力に推進しています。自分のありたい姿や、取り組みたい仕事像を描ける自律的な人財となるための教育です。さらに卒業後のキャリア形成に向けては、極めて強い支援をしています。この激動の時代を生き抜くチカラを皆さんに持っていただきたい、私たちはそう願っています。
前田 正史 MAEDA Masafumi
工学博士、東京大学 工学部卒 工学系研究科 博士課程修了。
金属生産工学、資源リサイクル。
2019年4月京都先端科学大学 学長。