AIPレポート 2022年度
2022年度実施まとめ
2022年度実習受け入れ先企業
2022年度「アドバンスト・インターンシップ・プログラム」(AIP: Advanced Internship Program)成果報告会を実施しました
2022年9月12日(月)に太秦キャンパスにて、2022年度成果報告会を実施しました。これは担当教員による専門講義や企業講演などによって構成されている事前事後授業、対面での企業実務など一連のプログラムに対する集大成として行われるものです。オンラインでの同時開催ではありましたが、対面参加者、オンラインでの参加者総計70名を越える盛況となりました。
当日は各学生がそれぞれ実習内容、提示された課題への取組結果について発表しました。
ご参加いただいた企業様からも有益なコメントを複数頂戴し、学生にとっても有意義な報告会となりました。3ヵ月間に渡り、学生の実習指導にご尽力いただきました実習先企業様に改めて御礼申し上げます。
2022年度「アドバンスト・インターンシップ・プログラム」(AIP: Advanced Internship Program)実習生が瀬田工業高校でプラスチックをテーマとする授業を行いました
5月からスタートしていた企業実習が、7月31日ですべて終了しました。ここではその中から、(株)パンテック様(プラスチックリサイクルのトータルプロデュース業)での実習内容と、その一環として行われた滋賀県立瀬田工業高等学校での授業を紹介します。
(株)パンテック様の本社で、実習生(経営学科3年生)は「総務」と「営業」の業務にたずさわりました。総務では受付業務や備品管理業務などを行い、営業では社員の方に同行して取引先を訪問するなど、様々なビジネススキルを学びました。
その企業活動の一つとして、7月13日(水)に、瀬田工業高校の1年生29名に向けて、「プラスチックについて考えよう」をテーマとする授業が行われました。
授業では、「プラスチック」への理解を深めるため、「プラスチック」のイメージについてグループごとに分かれて発表してもらうなどしました。「プラスチック」には「軽い、安価、腐食しない」などプラスのイメージがある一方、「処分しにくい、有害物質が出る、環境に悪い」などのマイナスのイメージがあるといった様々な意見が出ました。その後、再生ペレット(粉砕した廃プラスチックを溶かして、小さな粒状の原料に加工したもの)を、小型圧縮成型機にかけて、オリジナルのコースターを作製しました。
2022年度アドバンスト・インターンシップ・プログラム(AIP: Advanced Internship Program) 5月からの企業実習に向けて、事前授業が終了!
2022年3月3日から3月末まで、AIP(国内長期企業留学)の事前授業が行われました。その様子の一部をお伝えします。
実務家教員による講義(3月3日の授業)
本学経済経営学部の実務家教員である宇田川特任教授が、JTBでの職務経験をもとに働く意義や心構えについて講義を行いました。また、観光産業を例に挙げて、業界全体を捉える方法についても説明しました。
本学経済経営学部の実務家教員である梶田客員教授が、現職の三菱UFJリサーチ&コンサルティングで関わられた「民間企業の公共化」案件や、シンクタンクの役割についてお話ししました。また、PBLに取り組んで課題を解決する手法についても講義しました。
実務家教員による講義(3月4日の授業)
本学園常務理事(肩書は当時)の井野口氏が、京都銀行での39年間のキャリアをもとに、実習先5社を例に挙げて企業の見方について講義を行いました。また、金融の基礎知識についても説明しました。
堀場製作所理事・本学国際学術研究院特任教授(肩書は当時)の野崎氏が、ご自身の職歴やご経験にもとづいた「困難なことも前向きに取り組むことの大切さ」や、これからの社会変化に対応する姿勢について講義を行いました。また、堀場製作所の概要や先進的な取り組みについてもお話ししました。
会計情報から企業を知る(3月10日・11日の授業)
本学経済経営学部の藤川教授が、「会計情報から企業を知る」をテーマに講義を行いました。
財務諸表の役割を説明した後、マクドナルドを例に挙げて財務三表(「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」)の見方について解説しました。
また、上場企業、非上場企業それぞれの情報を、決算短信や経済産業省の企業活動基本調査にもとづいて収集する方法についても説明がありました。
講義の後には、実習生がそれぞれの実習先企業の財務諸表を分析して、その結果を発表しました。
中小企業が京都の大企業から学べること(3月16日の授業)
本学経済経営学部長の徳賀教授が、「中小企業が京都の大企業から学べること」をテーマに講義を行いました。
日本電産や任天堂、オムロンなど、日本を代表する京都企業を例に挙げて、京都企業に共通する特殊性をお話ししました。前回の藤川教授の授業をベースとした、財務戦略を切り口にした分析などもあり、実習生は幅広い視点から京都企業を学べました。
講義の後の質疑応答では、京都にグローバルに活躍する企業が多い理由について、京都の地理的な特徴(港がない、先端技術産業が集積している等)などから、活発な議論が交わされました。