環境の保全と再生を目指して

生物や環境についての基礎を学び、動植物調査、環境分析、資源循環等に必要な知識と技術を習得し、地域社会と連携しながら環境の保全と再生を目指します。京都亀岡キャンパスを中心に、身近に広がる豊かな資材環境を学びに活かし、実習や卒業研究などで野外に出かけ視野を広げます。卒業後に環境分野で活躍するため、多彩な資格の取得にも挑戦できます。

Point
学びのポイント

学科の学びを深める4年間

生物や環境についての基礎を学び、動植物調査、環境分析、資源循環等に必要な知識と技術を習得し、地域社会と連携しながら環境の保全と再生を目指します。京都亀岡キャンパスを中心に、身近に広がる豊かな自然環境を学びに活かし、実習や卒業研究などで野外に出かけ視野を広げます。卒業後に環境分野で活躍するため、多彩な資格の取得にも挑戦できます。

理科教員をめざして切磋琢磨できる環境。

中学校や高等学校の理科の先生をめざす人が多いのも、バイオ環境デザイン学科の特徴です。理科教育法を専門にし、学校現場での豊富な経験を持つ教職課程の教員が指導を担当しています。「大好きな理科を子どもたちに教えたい」「理科の先生にあこがれて」など、動機はさまざまですが、教職課程の履修者は放課後に集まって勉強会を開くなど、切磋琢磨できる環境で学習に励んでいます。教職以外にも、多彩な資格の取得に挑戦できるのがバイオ環境デザイン学科の魅力です。生物分類技能検定、ビオトープ管理士など取得した資格に応じて学修奨励奨学金が支給されます。

Field
分野

生物・環境調査分野

動植物の生態や環境分野の基礎を学び、野生生物の保全、環境政策、環境教育などの課題に取り組み、人と自然の調和した持続的な社会の実現を目指します。

水質・環境管理分野

環境分析や水質管理に関する知識と技術を習得し、多面的な水利用や生態系保全を踏まえた総合的な視点から環境を管理する力を身につけます。

生物資源循環分野

物質循環、バイオマス活用、土壌分析、伝統的な里山の資源利用などを体系的に学び、生物資源を活かした循環型社会の構築を目指します。

Career
資格・進学・就職

取得できる資格

高等学校教諭一種免許状(理科)
中学校教諭一種免許状(理科)
小学校教諭一種免許状◎
博物館学芸員※
環境再生医初級
樹木医補
自然再生士補
地域調査士
※国家資格

◎小学校の教員免許を取得する人は、中学校の教員免許を取得し、かつ他大学との協定による通信教育プログラムを受講する必要があります。

目標とする資格

環境計量士※
公害防止管理者※
環境社会検定試験(eco検定)
生物分類技能検定3級
生物分類技能検定2級
森林インストラクター
ビオトープ管理士
技術士補※
森林情報士
※国家資格

卒業後の進路

主な進学・就職先

大阪大学大学院、広島大学大学院、名古屋市立大学大学院、新潟大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学、京都先端科学大学大学院、島根大学大学院、宮崎大学大学院、鳴門教育大学大学院、兵庫教育大学大学院

楽天農業株式会社、ベルグアース株式会社、株式会社タカヤマシード、株式会社耕す、有限会社トップリバー、株式会社岐阜造園、有限会社落合製材所

共同エンジニアリング株式会社、株式会社景匠館、株式会社庭樹園、株式会社高木造園、岩間造園株式会社、株式会社クリハラント、日本メンテナスエンジニヤリング株式会社、株式会社ダイキアクシス

日本電産株式会社、日本電産シンポ株式会社、株式会社資生堂、株式会社創味食品、ピー・アンド・ジー株式会社(P&Gグループ)、コタ株式会社、三笠製薬株式会社、イカリ消毒株式会社、ナカライテスク株式会社、株式会社美十(おたべグループ)、株式会社蓬莱、有楽製菓株式会社、共栄製茶株式会社京セラインダストリアルツールズ株式会社、扶桑薬品工業株式会社、ケンコーマヨネーズ株式会社、株式会社たねや、株式会社神戸屋、小城製薬株式会社、株式会社クロスエフェクト、株式会社フジキン

株式会社京信システムサービス、株式会社日本ビジネスデータープロセシングセンター、株式会社第一コンピュータリソース、株式会社医療情報システム、株式会社日本データコントロール

ホンダ運送株式会社、アーク引越センター株式会社、山九株式会社、横浜冷凍株式会社(ヨコレイ)

株式会社トレード(アースサイドグループ)、株式会社セントラルフルーツ(京都八百一グループ)、株式会社コスモス薬品、株式会社平和堂、株式会社コメリ、株式会社ネクステージ、株式会社ローソン、株式会社増田医科器械、株式会社ライフコーポレーション、株式会社LIXILビバ、株式会社ココカラファイン、日清医療食品株式会社、ダイドー株式会社、株式会社良品計画

株式会社京都銀行、株式会社ゆうちょ銀行、西村証券株式会社、セントレード証券株式会社

日本エスリード株式会社、太陽建機レンタル株式会社、阪神相互株式会社、株式会社高津商会

パーソル パナソニック ファクトリーパートナーズ株式会社、株式会社ウイルテック、株式会社日吉、アース環境サービス株式会社、テクノプロ(テクノプロ・デザイン社)、株式会社きんそく

株式会社あきんどスシロー、株式会社コロワイド、株式会社バルニバービ、株式会社かに道楽、株式会社モスフードサービス、株式会社松屋フーズ、株式会社ライフフーズ、株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント、株式会社近鉄・都ホテルズ(新・都ホテル)

株式会社ヴィエリス、株式会社ベスト・ワン、株式会社アワーズ(アドベンチャーワールド)

京都市教育委員会、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、三重県教育委員会

アサヒサンクリーン株式会社、株式会社EP綜合

京都府漁業協同組合、滋賀北部森林組合、京都中央農業協同組合(JA京都中央)、京都市農業協同組合(JA京都市)、京都農業協同組合(JA京都)、大阪北部農業協同組合(JA大阪北部)、京都生活協同組合

アイテック株式会社、社団法人京都微生物研究所、アデコ株式会社、株式会社シー・アイ・シー、都市クリエイト株式会社、東洋テック株式会社、株式会社エイジェック、株式会社テクノプロ(テクノプロ・デザイン社)

亀岡市役所、山添村役場、大阪府警察本部、自衛隊、宮内庁、相楽中部消防組合消防本部

Policy
教育ポリシー

教育目的

農・森林環境、水環境、都市環境などの共生空間における物質循環や動態とその景観に関する科学・技術に基づく環境デザイン力の養成を教育目的とする。学生は生態学的知識、環境分析技術、環境再生技術などを講義や実験、フィールド実習を通じて学び、人と自然の共生に貢献できる環境専門家やランドスケープデザイナーを目指す。

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

バイオ環境デザイン学科は、環境、生物、水質、造園分野に関する実学的教育を通じて、グローバル化社会において自らの力で生き抜き、社会に貢献し続ける社会人の育成を教育の目的とします。

1.知識・理解

1.1 環境、生物、水質、造園分野に関する知識体系を他領域の知識と関連づけながら修得し、変容するグローバル社会の諸問題を解決するために活用できる。

2.技能

2.1 環境、生物、水質、造園分野に関する技術を実験・実習・フィールドワークを通じて修得し、それらの技術を用いて、必要な情報を収集し、活用できる。
2.2 上記で収集した情報をまとめ、レポートや口頭発表を通じで他者に分かりやすく情報発信できる。また、外国語による簡単なコミュニケーション能力が身についている。

3.思考・判断・表現

3.1 環境、生物、水質、造園分野に関して、修得した知識、技能ならびに経験を活かして、複眼的思考で自らの考えを論理的に組み立て、表現できる。
3.2 上記分野に関して自らが主題を設定し、文献調査、フィールド調査、実験等で収集した情報に基づき、論理的・客観的・批判的な分析と考察ができる。

4.関心・意欲・態度

4.1 環境、生物、水質、造園分野に関する学びを通じ、人間活動と環境の調和の重要性を意識しながら、変容するグローバル社会の諸問題に継続的に関心を示し、専門技能と変化に対応できる専門知識・教養で、その問題の解決のために粘り強く主体的に行動できる。
4.2 上記分野の諸問題に対し、多様な他者と協働しながら、自律的な社会人として問題を解決するために行動できる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

1.教育課程編成

1.1 大学共通コア科目およびバイオ環境デザイン分野からなる基礎科目、専門基礎科目を学修することによって、柔軟に思考し、多角的に事象を見て、的確な判断を下すことができる力を育成します。
1.2 バイオ環境デザイン分野からなる専門基礎科目および専門科目(専門知識と専門技能)を学修させ、多角的に真理を探究する力を育成します。
1.3 専門科目(専門知識と専門技能)を学修後、専攻演習・卒業研究を通じて、問題解決を導く力を育成し、人々の生活の向上と人間社会の発展に貢献しようとする姿勢を養成します。

2.学修方法・学修過程

(学修方法)

2.1 4年間の教育課程では、教養科目や専門科目を理論的に学修するだけでなく、実験・実習およびキャリア学修も連動させながら実践的かつ能動的に学修します。

(学修過程)

2.2.1 基礎科目、専門基礎科目および専門科目としての実験・実習を通じて、コミュニケーション力、協働力、課題発見力やリーダーシップを育む学修を行います。
2.2.2 1年次に自然科学に関する科目を通じて基礎知識を学修し、また「バイオ環境デザイン原論」において、将来の方向性を模索します。
2.2.3 2年次以降、実験・実習科目を通じて、バイオ環境デザインの専門性を段階的に養います。
2.2.4 4年次では、1年次から3年次までに学んだ知識と技術を基にして、卒業研究と専攻演習を行い、バイオ環境デザイン領域の発展に積極的に関与できる力を育む学修を行います。
2.2.5 卒業研究や実践プロジェクト科目での地域との連携を通じて、社会の一員として、社会の課題の解決を図る力を育む学修を行います。

3.学修成果の評価

3.1 学修成果は、ディプロマ・ポリシーで定められた能力と、カリキュラムの各科目で設定される到達目標の達成度を示すものであり、食農学科のアセスメント・ポリシーに従って多様な方法で学修成果を評価します。
3.2 各科目の内容、到達目標、および評価方法・基準をシラバスに示し、到達目標の達成度を評価します。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

本学科の教育目的に示した人材を育成するために、明確な目的意識と情熱を持ち、高等学校で履修した教科・科目について、基礎的な知識を有し、自分の考えを伝えられる日本語力、さまざまな課題に積極的に挑戦しようとする意欲、活動に積極的に取り組む姿勢、コミュニケーションを効果的に図り、相互理解に努めようとする態度を有する人を求めます。

  1. 知識・技能
    ・高等学校で履修する国語、英語、数学、理科などについての基礎的な知識を持つ。
  2. 思考力・判断力・表現力
    ・自然環境やその現象について考え判断する能力があり、自分の考えを表現できる。
  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    ・環境の保全や再生に強い興味・関心があり、主体的に学ぶ強い意欲を持つ。
    ・知識の修得と活用のために、多様な人々と協働して取り組める。