人文学部
歴史文化学科
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デジタルと社会とかかわる/つながる歴史文化学科。
京都は世界最大の国際観光都市です。また、日本屈指の歴史文化都市であり、現代に至るまで日本文化の中枢を担っています。 この京都にある歴史文化学科では、歴史文化力、英語力、デジタル力という3 つの力を備えた人材を育成することを目指しています。京都の歴史、文化を専門的に語りデジタル技術を使いこなし英語でも自らの知識を説明できる、そのような人材になってほしいと思っています。
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Point
学びのポイント
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多様な選択科目で「好き」を追求
複数の指導教員がサポート
歴史文化学科は大きく変わります。学生の皆さんが自分の好きなことを追求できるように受講科目を選択できます。いくつかの標準的な科目の組み合わせ(メニュー)はありますが、皆さんは複数の指導教員と相談して自分のメニューを作ります。 中世の頃の京都に興味があれば、日本中世史や京都文化学などの授業でメニューを作れます。観光業界で働くことを目指しているならば、観光学だけでなく歴史学や日本美術史など多様な科目でメニューを作れます。妖怪が好きだったら、妖怪文化論や民俗学などの授業でメニューを作れます。自分の「好き」を追求するために自分で作ったメニューで勉強するなんて何だか ワクワクしませんか?
専門力に加えて英語力とデジタル力も強化
専門力を高めた学生は、さらに英語力とデジタル力を身につけていきます。本学は英語教育に力を入れていて、英語が苦手な学生に対するサポート体制も万全です。本学科の学生も十分な英語教育リソースやサポート体制を活用して英語力を伸ばしていきます。 そして歴史文化学科は、絵画や古典文学をデジタル化してコンピュータで解析するデジタル人文学に力を注いでいます。このため入門講義「デジタル人文学入門」を学科2年生全員の必修としています。
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現代社会につながる歴史文化の学び
近代までの歴史文化・京都文化の基礎と専門的知識を学ぶと同時に、現代における文化の作られ方、社会や文化を支えて行く活動のあり方を調査・企画する科目群の履修が可能になり、本学科の学びを現代に活かす能力を身につけることができます。
源氏物語テキストアナリティクス・センター
2022年4月に源氏物語をデジタルテキスト化し分析する源氏物語テキストアナリティクス・センターを立ち上げました。デジタル化によるデータから歴史と文化を、その時代の人間や社会の姿をより鮮明に見ていきます。だから他にはない気づきや面白さ、今までにない発見が生まれていきます。現実のフィールドワークをデジタルに重ねる歴史と文化の面白さに先駆けて挑んでいきます。
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観光業界で活躍する人材を育てる
先端ツーリズムコース
例えば、持続可能なツーリズム(観光学)に関心のある皆さんには先端ツーリズムコースが用意されています。このコースについては別のコラムで詳しく説明しますが、専門力、英語力、デジタル力、そしてツーリズムの素養を備えた皆さんは新たな観光ビジネスを考案し、起業を目指すこともできるでしょうし、観光業界、官公庁はもちろん多様な職場でも求められる人材となります。
Curriculum
授業ピックアップ
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歴史文化学地域探究演習
フィールドワークで
京都の地域・名所を調査
この授業では、京都の地域や名所旧跡について、学生の担当テーマを決め、チームを組んで徹底的に調査をします。実際に現地を訪れ、学術論文や数百年前の史料を読み解き、聞き取りを実施して、深く掘り下げて分かりやすく解説できるようになることを目指します。観光するだけでは分からないディープな京都を発掘しましょう。
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デジタル人文学演習
歴史文化の学びを
デジタルトランスフォーメーション
デジタル人文学は、歴史資料をデジタル化することから始まります。まず、歴史資料をデジタル化することによって、研究材料を格段に 増やし、誰もが扱えるようにします。そして、伝統的な歴史文化の学びと組み合わせ、デジタル化された歴史資料と向き合い、分析し、歴史的事実をえぐり出していきます。歴史資料をデジタル化すれば、他者との共有も容易になり、世界中の人々と知識を共創することも可能になるでしょう。さらに、デジタル化した歴史資料からテキストデータなどの新たなデータを生み出し、高度な分析に活用することもできます。歴史資料をデジタル化し、普及させ、活用し、未来に継承する。本学のデジタル人文学では、その一連の手法を学ぶことができます。
カリキュラム
KUAS Voice
教員・学生・卒業生の声
京都を支えた文化に、とことん入り込んで学ぶ!
文化人類学は、参加し、記述し、分析する学問です。私の研究室では、フィールドワークの一環として、大堰川(保津川)の筏復活プロジェクトに参加しています。大堰川の筏は北山や丹波の木材と薪を京都に運び、1000年以上も都を支えてきましたが、近代化によって昭和30年代に姿を消しました。筏復活プロジェクトは、地元の人々と協働し、大堰川に伝統の12連筏を復活させるプロジェクトです。私は学生と共に、筏士さんからの聞き書き、鍛冶屋さんでの金具づくりを担った他、このプロジェクトの運営・記録を担当しています。
成果の一部は書籍として出版されたり、博物館等の展示資料に活用されています。学生も楽しんで参加してくれています。
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人文学部 歴史文化学科
手塚 恵子 教授
京都文化を体験しながら
大学教授になれるように学んでいます!
来日して日本での大学探しているとき、テレビを見ていて歴史文化学科の先生が出演している番組を観たのがきっかけでこの大学を知りました。京都で専門的な研究をしている先生方から人文学、歴史文化を学べる。これがこの大学を選んだ理由です。学校の帰りに大好きな神社やお寺に行くことができる最高の立地で学ぶことができ、とても充実しています。
2022年の春に日本の文化や風習に惹かれて留学で来日しました。将来は、日本で就職したいと考えています。夢が3つあります、一つ目は、日本の食文化や漢字について研究をする大学教授。二つ目は、中学校・高等学校の社会科の先生。三つ目は、海外での日本語学校の先生、どれも教育関係の仕事ですが、いずれかの仕事に就きたいと思います。
大学での勉強はもちろんのこと、能楽部と茶道部の部活動やボランティア活動にも積極的に参加して、色々なことを吸収しようと頑張っています。しっかりと学び、将来、社会をよくできる教育者になりたいと思います。
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人文学部 歴史文化学科 1年生
謝 幸潔さん
※所属・役職・学年は取材時のものです
妖怪研究、吹奏楽、教職課程
4年間でやりたいことは全部やる!
民俗学、特に妖怪の分野に興味があり歴史文化学科を選びました。民俗学を学べる大学は他にもありますが、妖怪を専門的に学べる大学の数は少なく、その中でも妖怪研究を専門的に研究している先生がいることが、この大学を決めたポイントでした。2年生の今は、民俗学を全体的に学んでいます。特に毎年10月に行われる亀岡祭は、3年生と2年生がチームになり祭りの企画に参加するなど実際の熱気を感じられて面白いと感じています。
将来は高校の社会科の教員を目指しているので、教職課程も取っています。あと、吹奏楽部に所属していて部長も担当しています。妖怪研究、教職課程、吹奏楽、4年間できることは全部やりきるつもりで頑張ります。
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人文学部 歴史文化学科 2年生
小椋 悠矢さん
※所属・役職・学年は取材時のものです
ひとつのことに集中して取り組む大切さを学んだ。
三井住友信託銀行のコンサルティング営業室で、営業事務をしています。お客さまと直接お会いする機会も多く、「こういった考え方もあるんだ!」と刺激を受けることばかりです。
歴史文化学科での学びを通して、“ひとつのことに集中してやりきっていい”ということを改めて感じました。中学・高校と広く浅く勉強していた私にとって、歴史について自分の納得がいくまでとことん調べて考え、答えを導き出す作業はとても新鮮で! とくに卒論では京都の「御土居(おどい)」という土塁(どるい)について研究していたのですが、祖父母の家の近くに御土居があることがわかったり、実は祖父も御土居が好きだったと判明したりと、思い入れのある土地や家族の新しい一面も知ることができました。 こういった、ひとつの物事をさまざまな角度から見る、といった経験は今の仕事にも生かされていると感じます。例えば、お客さまの思いを聞かせていただく際にも、信託銀行員の立場ではなくお客さまの視点に立って伺ってみると、また違った捉え方ができ、お客さまに心から寄り添えます。歴史を通じて多角的な視点で見ることの大切さが学べたのは、私にとってとても意義のあることだと感じています。
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人文学部 歴史文化学科 2021年卒業
石川 汐莉さん(三井住友信託銀行 勤務)
※所属・役職・学年は取材時のものです
Career
資格・進学・就職
目標とする資格
高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
高等学校教諭一種免許状(公民)
中学校教諭一種免許状(社会)
小学校教諭一種免許状 ※1
博物館学芸員(国家資格)
※1 小学校一種は、中学校の教員免許を取得し、かつ他大学との協定による通信教育プログラムを受講する必要があります。
卒業後の進路
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