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作成日:2025年1月15日

スマートアグリハウスで栽培・収穫したトマトの試食会

  • 生物環境科学科

トマトの試食会では糖度が高く、果肉が柔らかい中玉品種が人気

京都亀岡キャンパスにあるスマートアグリハウスで栽培・収穫したトマトの試食会を開催しました。試食したトマトは、作物栽培実習では栽培したことのない中玉トマト品種「フルティカ」と受精しなくても果実が大きくなる(その結果、種なし果実になる)大玉トマト品種「パルト」で、食堂にて調理してもらい、学生、教職員に果実とジュースを試飲・試食してもらいました。100人近くに試食してもらい、中玉、大玉のどちらの品種が美味しかったかをアンケートしたところ、回答者88名のうち64名(72%)が中玉品種の方がおいしいと答えました。中玉品種は糖度が高く、果肉が柔らかかったからと思われます。

スマートアグリハウスでは、植物の生育環境を制御することが可能で、環境に配慮し省人化した施設で高付加価値な農作物の栽培を行うために2024年3月に設置されました。スマートアグリハウスはハウスA(果菜棟)とハウスB(葉菜棟)の2棟からなり、今回、試飲・試食したトマトは、ハウスAにおいてロックウール培地を用いて養液栽培されたものです。今後もスマートアグリハウス内での作業の自動化・省力化、環境保全型栽培技術の開発、培養液と収穫物の成分の関係、CO2・温度・湿度・照度等各種センサーの高度化、施設園芸に適した高付加価値農作物の栽培方法の確立といった研究開発を行っていく予定です。