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作成日:2025年1月15日

ドローンを使った熱ストレス指標の推定研究

  • 生物環境科学科

地球温暖化に伴う気候変動などの「暑熱環境」をテーマに研究

近年、地球温暖化に伴う気候変動により、特に夏季に高温になることが増え、熱中症のリスクが高まっています。熱中症による健康被害も増加していることから熱中症警戒アラートが強化されています。バイオ環境学部の景観生態学研究室では、オープンスペースにおける暑熱環境をテーマに研究を行っています。

熱中症アラートにも採用されている指数である熱ストレス指標を空間的に理解することは、熱に関連する健康問題の悪化を防ぐためにとても重要ですが、今のところ十分にわかっていません。そこで、ドローンを使って実際の測定データとドローンに搭載された赤外線センサーで取得したデータを使用して、高い空間的および時間的解像度で熱ストレス指標を理解することを試みました。2つのオープンスペースにおいて、実測地点のデータを学習データとして、機械学習を行い、ドローンで撮影した画像から取得したデータから高い空間・時間分解能で熱ストレス指標を予測することに成功しました。この成果は以下の論文として掲載されています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S221067072400297X
この成果は今後、熱ストレスの予防に貢献することが期待されます。