濱口 喜広 HAMAGUCHI Yoshihiro
  • 経済学科
  • 経済経営学部
  • 講師
教員プロフィール
所属学会
日本経済学会、Western Economic Association International
担当科目
アカデミックライティングⅠ/数的処理Ⅲ、アカデミックライティングⅡ/数的処理Ⅳ、専門ゼミⅠ、専門ゼミⅡ、専門ゼミⅢ、専門ゼミⅣ、経済学入門、マクロ経済入門、マクロ経済学、国際金融論、マクロ経済学[院]
学位
博士(経済学)(大阪大学)
略歴
濱口喜広は、2020年3月に大阪大学で博士号を取得し、現在は京都先端科学大学(KUAS)で教鞭をとっている。持続可能な発展のメカニズム解明を目的として、経済成長論に加えて、国際経済学、政治経済学、国際経済学の分析手法を活用している。これまでの研究活動を通じて、環境政策が、イノベーションを刺激することにより、汚染削減と経済成長をもたらす基本的なメカニズムを明らかにしただけでなく、そのメカニズムを汚染逃避地仮説、持続可能な観光、持続可能な金融to
も関連付けている。日本学術振興会から複数の研究助成を受け、査読付きの国際会議で多数の研究報告を行い、Journal of Macroeconomics、Tourism Economics、Transport Policy、Frontiers in Marine Science、China & World Economy、Environment、Development and Sustainabilityなどの学術誌に論文を発表している。一部の論文は、1年間に最も多く引用されたとして高く評価され、トップ10%論文の獲得にも成功した。これらの結果に基づき、様々な国際学術誌からの査読依頼にも対応している。論文執筆に留まらず、研究結果に基づく政策提言や社会貢献活動を行う為、KUAS内に設置されているフューチャーデザインデザイン研究センター(FDRC)の研究員も務めている。
業績・受賞歴
Most Cited Articles 2020-2023 Dynamic analysis of bribery firms’ environmental tax evasion in an emissions trading market, Elsevier Top Cited Article 2021-2022 Environmental policy and social status preference for education in an Uzawa - Lucas model, John Wiley & Sons Ltd, Top Cited Article 2019-2020 Positive Effect of Pollution Permits in a Variety Expansion Model with Social Status Preference, John Wiley & Sons Ltd, 松本学昭教育奨励金 学校法人明徳学園
メディア掲載情報
米国通信社 Feature Story News, ラジオニュース番組:「日本における温室効果ガス排出量削減の現状」について
関連リンク

研究内容

気候変動から気候危機を経て、地球沸騰化時代にまで、地球温暖化問題は悪化してしまった。地球の持続可能性を高める対策を明らかにすべく、事例分析、理論分析、実証分析の手法を駆使して、様々な学術分野が学際的に持続可能性のメカニズムを解明しようとしている。しかし、持続可能な発展のメカニズムを解き明かすだけでなく、その有効な対策を現役世代が実際に実行することは更に重要である。 環境経済学を経済成長論に応用した動学的環境経済学の分析手法を活用することにより、厳しい環境政策が、イノベーションを通じて、汚染削減と経済成長をもたらすという持続可能な発展のメカニズムを解明している。その上で、そのメカニズムを阻害する社会経済的要因も明らかにしてきた。この理論的結果に基づき、世界の研究者と学際的国際共同研究を行い、事例分析や実証分析を通じた検証も進めている。更に、フューチャーデザインを通じた実践的研究にも取り組み始めている。 持続可能な開発目標(SDGs)が伝えるように、環境問題は社会経済と密接な関係を持ち、より大きな枠組みでそのメカニズムを考察する必要に迫られている。学際的国際共同研究を推進し、多数の国際共著論文を執筆することで、持続可能経済学を構築していきたい。その為、この研究課題に興味がある世界の研究者から共同研究の提案や申し出を待ち望んでいる。そして、その成果を広く社会に周知することで、持続可能性社会の実現に貢献する所存である。

研究内容一覧
研究キーワード
持続可能な開発目標、持続可能な発展、環境政策の経済成長促進効果、二重規制、環境脱税、ロビー活動、汚職、模倣、汚染逃避地仮説、ポーター仮説、国境税調整、資源の呪い、児童労働、珈琲経済、不平等、持続可能な観光、観光主導型成長仮説、環境クズネッツ曲線、サスティナブルファイナンス、ブルー経済/ブルーツーリズム、譲渡可能個別漁獲割当制度、レントシーキング、フューチャー・デザイン

メッセージ

漠然と何かを頑張ろうと思っても、何を頑張ればよいのかわからない。多くの学生が感じることかと思います。この大学では、将来につながる学びを具体的に教えてくれます。その学びの中で、皆さん自身の目標が見つかることでしょう。見つかることが無くても、社会で通用する知識とスキルが自ずと身に付いているはずです。学生は学業に、教員は研究に励むことで、共に学び、成長していきましょう。