ドイツにあるマインツ大学に交換留学している経済経営学部経営学科2年生の大垣英士さんのレポートを紹介します!
11月
やっと学生寮へ!そして冬学期本格スタート
【寮生活スタート!国際交流とドイツ文化】
11月、ついに学生寮「インターⅡ」への引っ越しが完了しました!この寮はキッチンやトイレを8人でシェアしながら、個室があるルームシェア形式。住人の国籍も多様で、留学生だけでなく現地ドイツ人や大学院生もいるため、キッチンや共同スペースでの交流が日常的に行われます。
それにしても、この寮に入るまでの道のりは長かった…。後から知ったのですが、他の日本人留学生は半年前から予約していたとか!笑 出遅れ感は否めませんが、なんとか滑り込めて一安心。それでも、ここからが本番です。住民登録や閉鎖口座の手続きといった「ドイツ留学特有の試練」がまだまだ残っています。気を引き締めて頑張ります!
11月に入り、ヨハネス・グーテンベルク大学(JGU)の冬学期が本格的にスタートしました!JGUは、経済経営、法律、外国語、写真、音楽など多彩な学部が集う、マインツの名門大学。経済経営学部は留学生向けの講義も多いものの、どれもハイレベルです。特に英語で行われる講義は専門用語が多く、初回の授業でいきなり頭がパンク寸前!私が履修したのは、週5コマの講義。その中には初級ドイツ語の授業も含まれていますが、他の科目は英語での経済学や経営学がメイン。正直、専門用語はちんぷんかんぷんですが、「これは慣れればいけるはず!」と信じて食らいついています。ほかの留学生もみんな苦労している様子で、授業後には「この単語ってどういう意味?」と情報交換が活発です。
留学生同士で企画した「国際交流料理イベント」に参加しました。このイベントでは、各国の学生が自国の料理を作り、みんなで楽しむというものです。特に記憶に残っているのは、イタリア人が作ってくれた濃厚なチーズリゾット!何種類ものチーズを贅沢に使っていて、深い味わいとクリーミーさに感動しました。「イタリアではこれが普通だよ」と彼は笑っていましたが、食へのこだわりを垣間見ることができました。
一方、ドイツの食文化は「カルテス・エッセン(Kaltes Essen)」という言葉に象徴されています。簡単に言えば、火を使わない冷たい料理が中心で、パン、ハム、チーズ、ピクルスなどをそのまま楽しむスタイル。素材の味を活かすシンプルな食事で、忙しい学生には向いているのかもしれませんが…正直、日本人としては「もう少しキッチンで何か作らない?」と思ってしまうことも。寮の共同キッチンがほとんど使われていないのは、そんな背景があるのかもしれません。
JGUにはスポーツクラブも豊富にあります。サッカーやバレーボールといった定番のスポーツから、柔術やタッグフットボール、さらにはビーチバレーなど、珍しい競技も多数。フィットネスやボクシングなど、運動を楽しみながら健康を維持できるクラブもあり、選択肢の多さに驚きました!
中学から続けているバスケットボールは、留学生活でも欠かせない存在です。JGUのバスケクラブに参加してみると、やはり「みんなデカい!」の一言。ドイツ人プレイヤーのフィジカルの強さや高さに驚かされましたが、雰囲気は日本の大学の男子バスケ部に似ていて、試合中はお互い声を出し合ってプレーします。試合中、ところどころ知っている単語が飛び交うので、なんとなく指示の意味は理解できます。例えば、「Schnell!(早く!)」や「Pass!(パス!)」など、バスケ特有の言葉が多く、自然と覚えられるのが嬉しいポイント。自分も知っている単語を駆使してコミュニケーションを取り、徐々にチームに馴染むことができました。スポーツは国境を越える、ということを改めて感じる素晴らしい経験でした。月末には何人か友達もでき、一緒に練習後のカフェで談笑することも増えました。ドイツ語がほとんど話せなくても、「バスケを通じたチームワーク」という共通言語があるおかげで交流の幅が広がっている気がします。
11月11日は日本では「ポッキー&プリッツの日」ですが、ここマインツでは「カーニバル前夜祭(Fastnachtseröffnung)」という特別な日。街の中心部では、地元の人々がパジャマや仮装をして集まり、お酒を飲みながら陽気に騒ぐ姿が印象的でした。カーニバルの正式な開始日ということで、マインツ市内全体が一気にお祭りムードに。
ただ、「前夜祭ってことは、本番はいつなんだろう?」と疑問に思い、地元の友人に聞いてみたところ、本番はなんと来年3月!「え、長くね?」と思わずツッコミましたが、マインツではこのカーニバルが一大イベントらしく、3月の本番に向けて何か月も準備を進めるのが伝統だそうです。それだけ地元の人々にとって大切なお祭りなんですね。
11月は、生活の基盤が整ったことで本格的な大学生活に踏み出せた1ヶ月でした。講義で頭を悩ませながらも、クラブ活動や寮での交流を通じて、少しずつマインツでの生活に馴染み始めています。これからも学業と交流のバランスを取りながら、成長していきたいと思います!
10月
「ホームレス寸前?!波乱のドイツ留学スタート」
ついに始まったドイツ・マインツでの留学生活。期待に胸を膨らませながらも、初めての環境に放り込まれた私は、「これ、本当にどうにかなるの?」と不安を抱えながらの日々を過ごしています。特に、最初の1ヶ月は「住む場所もなく異国でホームレスになるかもしれない!」というスリル満点のスタートでした。そんな波乱万丈の留学初月を振り返ってみます。
まずは履修登録の話から。ドイツの大学では留学生は4~8コマが標準らしいのですが、私は5コマを登録しました。中にはドイツ語初級も含まれており、「新しい言語をゼロから英語で学ぶのか!楽しみ!」と楽観的な部分と、「英語の授業ついていけるの?」という現実的な不安がせめぎ合っています。講義内容のレベルも未知数で、今は「とりあえずやってみる」という気持ちで突っ走るしかない状況です。
次に、ドイツの公共交通機関について。日本の駅でお馴染みの改札が、ドイツにはありません!!初日、フランクフルト空港からマインツまで切符を買ったものの、切符を見せろと言われることも改札で止められることもなく、そのまま電車に乗車。「あれ、これ大丈夫?無賃乗車と勘違いされない?」と不安にかられ、マインツ駅で駅員さんに相談しに行くという失態をさらしました。「そんなに真面目に心配する人いないよ」と軽く笑われ、文化の違いに軽くショックを受けた瞬間でした。
留学生活で一番のトラブルは、何といっても住む場所がなかったこと。学生寮は空きがなく、「今月は無理だけど、来月どうなるか分からない」という曖昧な回答ばかり。短期で借りたアパートも5日間のみだったため、その後どうしようかと途方に暮れていました。メールを200件以上送りまくり、共同アパート(WG)の内見にも行きましたが、理想の住居にはなかなか巡り合えず…
そんな中、救いの手を差し伸べてくれたのが、留学生イベントで出会った懐が広すぎるカナダ人「しばらくならウチ泊まっていいよ」と言ってくれた彼のおかげで、ホームレス回避に成功しました。しかも彼、ものすごく優しい。言葉が足りないほど優しい。結果的に、11月から学生寮に入居できることになり、このドタバタ劇は無事に幕を下ろしました。
Johannes Gutenberg大学は留学生向けのイベントが豊富です。ハイキングやシティツアー、ハロウィンパーティーなど盛りだくさんで、友人を作るチャンスが多いのが魅力的。留学生同士で情報交換したり、お互いに助け合いながら生活しています。日本人学生とも出会い、西から東、経済学部から美術学科まで多様な仲間が集まりました。特に異なる国の文化や考え方を知る機会は、ここでしか味わえない貴重な体験です。
しばらくし生活が落ち着くと、ドイツらしい体験にも挑戦しました。オランダやベルギーへ旅行し、ベルギーの街並みの美しさに感動。地元マインツのプロサッカーチームの試合では、スタジアムの熱気に圧倒されました。そして何より、オクトーバーフェスト!巨大なビールジョッキを片手に乾杯する光景は、これぞドイツという感じで、存分に満喫しました。
最初の1ヶ月は本当に波乱だらけでしたが、人の優しさに助けられ、新しい文化に触れながら、一歩ずつ前進しています。苦労した分、得られるものも多いと感じています。これからの講義や日々の生活を通じて、さらに多くのことを学び、充実した留学生活を送れるよう頑張りたいと思います。それではまた来月!!