2024.08.05

「ICTを活用したブレンデッド授業の実践」開催報告【FD研修会】

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2024年7月29日(月)、大阪大学より浦田 悠先生(全学教育推進機構 教育学習支援部 准教授)をお招きし、教員を対象としたFD研修会「ICTを活用したブレンデッド授業の実践」を開催しました。ブレンデッド授業とは、ハイブリッド授業とも呼ばれる、対面授業とオンライン・オンデマンド授業を混ぜた授業類型のことです。

2025年度より遠隔授業やアクティブ・ラーニングを併用しながら授業形態が多様化することに向けて、本研修は、本学の教員がICT(情報通信技術)を効果的に活用し、オンライン授業やブレンデッド授業の質を向上させるための実践的スキルと知識を習得することを目的として実施しました。

基本編として、多様な遠隔授業の特徴を先行研究や浦田先生のご経験を基にご紹介いただいた後、大阪大学でのブレンデッド教育の取組み事例をお示しいただきました。後半の実践編では、遠隔授業に用いる機器を接続して使用する手順を実際に見せていただき、ブレンデッド授業や大教室でも効果的に活用できるツールの演習も行いました。

当日に対面で参加できなかった教員にはオンデマンド配信にて本研修受講を推奨しており、多くの教員がICTを活用したブレンデッド授業が効果的に実践できるよう、今後も引き続き、授業改善の支援を推進してまいります。

※FD(Faculty Development)とは…教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組み。

参加者の感想(抜粋)

ICTを活用した授業について多様な情報をいただきました。冒頭の、教員の授業時の服装が受講生へ影響するというお話は興味深かったです。実際に授業で使用されているツールの紹介や生成AIが作成した問題や活用されている実践例をお示しいただき、受講生の私たちが問いに返答することも有りました。授業形態の名称やカテゴリー、そしてオンライン授業を併用することを前提としたメリット・デメリット、スライドのフォントまでご教示いただき、実践されている先生からの研修は有意義でした。対面授業であっても活用できそうなslido、miro等、この研修会を機に活用していこうと思いました。

さまざまなオンライン講義用のICTツールについて確認することができました。この3年間は、協同学習ツールのMentimeterとSlidoを多人数の授業で活用してきました。ブレインストーミングで利用できるmiroは今後のPBL授業で活用してみます。学習意欲が高い学生とそうでない学生のそれぞれの対応を適切に考えることが重要であること、対面授業での学習がもっとも効果的であり、補助として、オンデマンド授業を組み合わせるのがよいことも再確認しました。

ハイフレックス授業については、現在の自分の授業の課題を明確にして、その課題解決のためにどのようなICTを活用すれば、効果的な授業に変わるかを考える必要があると思います。ICT活用が目的ではなく、授業目標達成のための一手段としてICT活用を進めることが重要であると考えます。なお、講義収録配信システムの導入によって、様々な学生のニーズに応えることができる多角的な授業が実現できると思います。

現在、多くの企業がICT技術に精通した学生を求めていることや、本学ではノートパソコンが必携となっていることなどを踏まえ、今後、対面とオンラインのそれぞれの利点を生かした、学習効率に優れた講義設計につなげたいと思います。

The lecturer shared how and what ICT are using at Osaka University. It’s really good to know how ICT can be integrated in our conventional lectures. I like the lecturer shared several ICT tools to be able to use for my future classes.

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(教育改革支援センター長 西片 聡哉)