2025.01.31

バイオテクノロジー産業の最前線「食品添加物の安全性と有用性」【バイオ環境学部】

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バイオ環境学部の2年生以上を対象にした「バイオテクノロジー産業の最前線」は、学生たちの社会に出てからのキャリアアップを目的に実施しています。15回にわたってオムニバス形式で開講している本講義は、毎回産業界(食品、化粧品、医薬品、等)や研究機関の第一線でご活躍されている方を講師としてお招きし、ご講演いただいています。

第14回目は、2025年1月10日に、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 検査部検査課の齋藤大祐さんをお招きし、「食品添加物の安全性と有用性」と題してご講演いただきました。

冒頭、会社紹介用ビデオを使用しながら、「三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の名前はあまり馴染みがないかもしれませんが、当社の製品はいろいろな加工食品に使用されているので、一度は口にされていると思います」と紹介されました。

続いて、持参されたお菓子や飲料を用いながら、食品添加物がどこに表示されているのか、またどのような目的で使用されているのかなど、食品添加物の表示や種類について説明いただきました。また、最近の話題として、合成保存料、着色料や化学調味料の不使用表示に規制がかかったことに触れられ、この理由として、添加物にも天然物が多く使用されていることから、区別無く取り扱うためであると説明されました。

最後に、香料の違いについての理解を深めるために、ミントなどの異なる香料を組み合わせる実演をしていただきました。調香の工夫によってコーラの匂いになることなどに、学生も大変驚いた様子でした。また、ゼリーに使用するゲル化剤を変えることで、様々なテクスチャーに変化するということも体験できました。

次回は、1月17日(金)に、カゴメ株式会社東京本社健康事業部長の菅沼大行さんを講師にお招きして行います。

(バイオ環境学部 教授 藤田裕之)