7月18日(木)、本学の外国人留学生と日本人学生30名を対象に、看護学科保健師課程の3年生13名が一丸となり、自転車用ヘルメットの着用を推進する健康教育セミナーを開催しました。
産官学の連携で自転車事故の現状深めた理解と実体験に基づくセミナー
本セミナーは、洛和会丸太町病院などを運営する医療法人社団洛和会様と京都府警察本部様から、京都府内の若年層の自転車用ヘルメット着用率が低水準であるという課題について相談を受けたこと、そして本学学生の自転車事故増加という問題が重なったことをきっかけにスタートしました。
セミナーの教育主軸を考えるにあたり、今井 彩寧さん、近藤 美里さん、八十八 美咲さんの3名は、産官学の連携として洛和会音羽病院救急看護認定看護師の村岸敦子様から、救急救命現場の体験についてアドバイスをいただきつつ、京都府警察本部からは、京都府内における若年層の自転車事故の現状を聞く機会を得ました。また学生自ら、頭部外傷によるダメージの悲惨さや後遺症の影響について理解を深め「自転車事故後の人生や未来を考えて、自らの予防行動を正しく選択できるようになって欲しい」という想いを内容に盛り込みました。
熱意と実体験が込められた英語スピーチで参加者に自転車用ヘルメットの理解を促進
セミナーの本番では、外国人留学生への理解を深めるために英語によるスピーチで語りかけました。教育スライドは、全ての参加学生が理解しやすいように「日本語版」と「英語版」の同時配信をおこない、セミナーの後半には「正しいヘルメット着用方法」の実演を交えるなど、実践に繋がるように工夫しました。
参加した留学生からは「日本に来て初めて自転車に乗ったので、自転車用ヘルメットをかぶる必要性すら考えたことがなかった。」「このようなセミナーは定期的に開催して欲しい。」「これからはヘルメットをかぶります。」とヘルメット着用の大事さを実感したコメントも聞かれました。
協賛企業からの熱いメッセージとヘルメット贈呈
協賛いただいた洛和会丸太町病院様からは、「若年層の自転車用ヘルメット着用率を上げるために参加した大学生自らが率先して自転車用ヘルメットを着用し、必要性をPRして欲しい」との熱い想いから、参加者全員に自転車用ヘルメットを贈呈いただきました。洛和会本部採用教育課部長の大谷雅江様からは、「頭部外傷を未然に防ぐ重要性を、参加した皆さんが沢山の方に伝えて欲しい。そして自らが手本となり、ヘルメットを着用することで、悲惨な事故を少しでも減らすことに繋がってほしい。」と命を大切にする想いを伝えていただきました。
未来の医療従事者としての責任と使命を体現
本セミナーは、学生たちが未来の医療従事者(保健師・看護師)としての責任と使命を体現し、地域社会に貢献する貴重な機会となりました。これからも本学は、学生たちが積極的に社会の課題解決に取り組み、地域に貢献できるよう支援していきます。
参加者の声
オシャレなヘルメットがある事を初めて知った。知る人が増えたら着用する人が増えると思いました。
I have none, it was a very good presentation!
It will be nice if we have more events like this about road safety.
アンケート結果はこちら
セミナーを実施した学生の声
学生①
どのようにすればセミナーに興味を持ってもらえるか、伝えたいことがみんなの記憶に残り、さらに行動変容へ繋げられるかを考えることが大変でした。そのため、多くの時間を費やしました。このことを通して、興味を持ってもらえるスライドの構成や話し方を学ぶことが出来ました。
学生②
今まで日本語でしか発表をしていなかったので、今回初めて全て英語で発表することがとても大変でした。しかし、先生方に英語を教えていただいたおかげで参加して頂いた留学生の方にも伝わり、英語の大切さを改めて感じました。
学生③
今回のセミナーの実施は英語で発表したり、留学生の方が参加して下さったりと、今までにない新しい経験をすることができました。しっかり相手に伝わるのか不安なこともありましたが、今回の経験を得て様々なことに挑戦したいと思いました。
(健康医療学部 准教授 石上早苗)