11月29日(金)、本学 京都企業研究センター主催による、第2回研究会を京都太秦キャンパスで開催しました。
第1部では、京都で起業家支援に携わる企業・行政、起業家、本センター所属の教員が、京都の企業家エコシステムの独自性について議論しました。
内容(抜粋)
●京都と大阪・神戸のスタートアップの違い
➢京都
✧大学発ベンチャーが多く、ディープテック・医療関連のスタートアップが多い
✧今後上場しそうな企業がまだ多く存在する
➢大阪・神戸
✧ 京都より上場が早い企業が多い
✧ ポテンシャルの高い企業はほとんど上場済みで、若手起業家が成長中
● 京都で起業するメリット・デメリット
➢メリット
✧ 優秀な学生アルバイトを雇いやすく、低コストでプロトタイプが作れる
➢ デメリット
✧ 量産化には時間がかかる
●京都から大手企業が出ない要因
➢ものづくりに強い反面、ITやSaaSと比べて苦心する時間が長い
➢ ビジネス人材が圧倒的に少ない
✧ 京都の特性や魅力に気づいたビジネスパーソン・ベンチャーキャピタルが支援し始めている
第2部では、第1部でのパネリストを囲んで座談会を行い、その後の第3部では、食事をとりながら、参加者同士が意見交換を行うなど親睦を深める場となりました。
内容(抜粋)
● 医療ビジネスの課題
➢ 病院の経費の5~6割が人件費
➢ 新規設備やサービスを導入する程の資金的余裕がなく、病院が市場にならない
● MBA人材の重要性の認知
➢ アカデミア・理論の重要性
➢ 実際の業務経験を経て気づく学び
● セールス職の知識の標準化
➢ 成功例:キーエンス
➢ 職人技からのシフトチェンジ
(経営学科 講師 稲田昂弘)