11月9日(土)、オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK)で一般社団法人京都府自動車整備振興会亀岡・南丹船井地区合同研修会として「自動車整備士対象EV講習」を実施しました。講習会には、亀岡市、南丹市、京丹波町から総勢45人の自動車整備士の方々に参加いただきました。
EV(電気自動車)、HV(ハイブリッド車)といった電気を使って走る自動車の普及率は年々増加傾向にあります。これらの車両を適切に整備するためには、厚生労働省が定める「電気自動車などの整備に係る特別教育」を講習する必要がありますが、現状この講習では実技が1時間程度しかないため、十分な実習ができないという課題があります。OICKのEV研修ではそれを補完するために、電圧が400Vで重量が300㎏を超えるバッテリーの着脱といった実習等を行っています。また、整備する観点からガソリン車とEV車の違いの説明なども行いました。
6月25日には、亀岡地域自動車整備協議会とEVの勉強会を行いましたが、この勉強会の参加者からの要望を受けて、今回、座学と実習会からなる研修会を実施しました。
研修の終了時には、的場宏次OICKセンター長より受講者全員に修了書を授与しました。
OICKでは今後も、関係機関と連携し、京都府下の整備士の方や販売店の方にEV講習を実施します。また、モビリティに興味のある学生や自動車ディーラー、メーカーの新人社員に向け、自動車の仕組みから学べる学習コンテンツの作成を検討しています。
〇亀岡地域自動車整備協議会 福井英昭会長様
例年おこなっている亀岡・南丹船井地区合同研修会を今年はOICKにて行うことができました。講義では電気自動車の今後の流れから、EVの強みや弱みこれからの課題とその克服などについてわかりやすく教えていただき、その後、モーターや電池等の部品の実物講義は実感を伴い、また電池を実際に積み降ろしする作業を見せていただきました。私ども自動車整備が行う作業と研究との狭間をご教授いただけ、大変参考になる研修会になりました。また我々自動車整備協議会としても、大変多くの参加者があり、意義深い研修会になりました。
(オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK) / 研究連携センター 柴田雅光)