京都市では、地域や企業と一緒に公園の使い方を考え、柔軟な利活用を試行する「公民連携 公園利活用トライアル事業」に取り組んでおり、船岡山公園(京都市北区紫野北舟岡町42)では、トライアル事業者である株式会社一級建築士事務所STUDIO MONAKA(京都市北区)を代表とする「FUNAGORA」が、旧公園事務所棟を活用しながら巡回やごみ拾い等の公園管理を行うほか、毎月第3日曜の日中に地域交流イベント「オープンパーク」を実施しています。9月15日(日)に船岡山公園音楽堂にて開催された「船岡山オープンパーク」では、環境の保全と再生を目指すバイオ環境デザイン学科の実践的な取り組みとして、バイオ環境学部環境デザイン学科4年生吉村佳悟さんが製作した分別改修ごみ箱を会場に設置し、参加者に利用していただきました。参加者は100名ほどでした。
設置したごみ箱はもともとバイオ環境学部実践プロジェクトにて分別回収しやすいごみ箱についてアイデアを出していたもので、現在でも吉村さんはどうすれば分別されるかを研究しています。分別回収の意識を高めるため、 (一社)京都知恵産業創造の森 小林仁大産学公連携推進部長に府下での利活用の相談をしたところ、船岡山オープンパークを紹介していただき、出展にいたりました。今回、より分別しやすいよう、バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科ウォン・ヤン ジエ講師に3Dプリンタにてペットボトル差込口を作成していただきました。
産業界・行政・研究機関の共創の場であるオープンイノベーションセンター・亀岡(OICK)では、これからも地域と連携し、大学で開発した成果物を社会で実証する活動を支援していきます。
会場のサイン
設置されたゴミ箱
![20241008_dustbox_03.jpg](https://www.kuas.ac.jp/application/files/7817/2844/1450/20241008_dustbox_03.jpg)
バイオ環境学部バイオ環境デザイン学科 4年生 吉村佳悟さん
地球環境を守るごみの分別を捉え、再生可能なペットボトルの回収を効率的に行う行動を促進するためごみ箱を製作しました。2年生の実践プロジェクトの授業でアイデアを出し、3年生の探求プロジェクトにて学内で試行し、4年生になって学外で使用してもらえました。私は卒業してしまいますが、この取り組みを学内で継続できればと思います。
(一社)京都知恵産業創造の森 小林仁大産学公連携推進部長
京都知恵産業創造の森では大学と地域・企業を結ぶ取り組みを実施しています。学生のチャレンジを応援しており、以前から相談のあった分別回収ごみ箱の展開をイベントで実施することができました。これからもこのような学生の活動を支援してまいります。
(一社)ぼくみん 瀬川航岸コーディネーター
船岡山オープンパークの企画運営に携わっています。2022年4月から毎月開催を続け、今回が30回目の開催になります。最近は、各回にテーマや問いを立てて企画するようになり、9月はお月見をテーマにしました。出店者さんには丸いかたちの食べ物や、お月見にちなんだ企画を実施していただいてます。ごみ箱の設置というチャレンジは初めての取組でしたが、学生のチャレンジを応援していきたいですし、公園のなかに環境への配慮を考えるきっかけをつくっていきたいとも思います。
(オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK) / 研究連携センター 柴田雅光)