2024年6月7日(金)、京都企業研究センターによる「キックオフ研究会」が京都太秦キャンパスで開催されました。
第1部では、徳賀芳弘教授が「京都企業:長寿と成長のモデル」をテーマに講演を行いました。講演では、京都で多くのリーディング企業が誕生した背景や京都企業の成長性などについて、事例を交えて語られました。
第1部(抜粋)
▷ 先端技術を求め続ける姿勢
◇ 「日本初」「世界初」が多い京都企業
◇ イノベーションに成功した細尾、島津
▷ 海外志向の高さ
◇ 京都のリーディング企業の海外売上比率がかなり高い
▷ 保守主義と反対の動きをする京都企業
◇ 保守主義
✓ 過剰な多角化
✓ 設備・研究開発投資に消極的
▷ 「隠れチャンピオン」と京都企業は共通点が多い
◇ 野心・集中戦略・高い技術力・海外での売上が高い
▷ 京都のリーディング企業のビジネスモデル
第2部では、今年の4月に設立された「京都企業研究センター」の教員の方々が、京都企業やセンターの今後の展望について語られました。司会を竹内弘一先生が担当され、パネリストとして、井野口順治先生、小林章一先生、山内康敬先生、山本名美先生、鈴木貴之先生、稲田昂弘先生が登壇されました。また質疑応答では、京都独特の気質や京都での起業についての議論が繰り広げられました。
第2部(抜粋)
▷ 京都で第4世代が出てこない
◇短期間で結果を出さなければならない環境
◇これまでの1人の経営者による設立は難しい
▷ 海外から人材・風土への期待値が高い京都
◇優秀な留学生
◇海外へのアピール力が強い京都
▷ 京都企業研究センターの狙い
◇京都ビジネスを主張する機関が少ない
◇個人で話しているものを組織で行っていく
◇スタートアップ企業の成長と並走して研究
最後に、第3部では意見交換会が開かれ、お弁当を食べながらリラックスした雰囲気で楽しく交流する場となりました。
(経済経営学部経営学科 講師 稲田昂弘)