2024.06.13

トマトの試食会を開催 ~スマートアグリハウスで栽培~

Xでシェア Facebookでシェア Lineでシェア

6月7日(金)、京都亀岡キャンパス白雲ホール2階にて、オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK)のスマートアグリハウスで収穫したトマトの試食会を開催しました。トマトは中玉トマト「フルティカ」と大玉トマト「パルト」を食堂「ゆう愛」にてカットしてもらい、研究連携センターにも協力を仰ぎ、学生、教職員に果実とジュースを試飲・試食してもらいました。

100人近くに試食いただき、中玉、大玉のどちらが美味しかったかをアンケートしたところ、回答者88名のうち64名(72%)が中玉の方がおいしいと答えました。中玉は糖度が高く、果肉が柔らかかったからかと思われます。

20240610_tomato01.jpg

太玉トマト

20240610_tomato03.jpg

試食用中玉トマトとジュース

20240610_tomato02.jpg

試食会の模様

OICKでは、農業の6次産業化を支援しています。植物の生育環境をコントロール可能で環境に配慮し省人化した施設で高付加価値な農作物の栽培を行えるよう、2023年度に亀岡市からの補助金でスマートアグリハウスを設置し、研究開発を展開しています。スマートアグリハウスはハウスAとハウスBの2棟からなり、果菜類を対象にしたハウスAではロックウール等培地を用いた養液栽培でトマトを栽培しています。ハウスBでは培地を用いない水耕栽培で、バイオ環境学部作物栽培実習で学生が水菜・壬生菜・大阪しろな等のツケナや春菊を栽培・収穫しています。

スマートアグリハウス内の作業の自動化、環境保全型培地の開発、養液と収穫物の成分の関係、CO2・温度・湿度・照度等各種センサの高度化、施設園芸に適した高付加価値農作物の栽培方法の確立といった研究開発は、京都先端科学大学のバイオ環境学部や工学部、ナガモリアクチュエータ研究所教員が中心となって他機関とも共創していく予定です。また、地域農業従事者との技術の習得や学生の教育用にも展開してまいります。

施設園芸に興味のある方は、OICK(oick@kuas.ac.jp)にご連絡ください。

20240610_tomato04.jpg

ハウスAの内部

20240610_tomato05.jpg

ハウスBの内部

(オープンイノベーションセンター・亀岡(OICK)/研究連携センター 柴田雅光)