2024年5月27日(月)、ブラジル・サンパウロ州高等教育機関運営団体協会(SEMESP)の訪問団が京都先端科学大学を訪れ、本学の教職員・学生との交流やキャンパス内の教育・研究施設の視察を行いました。訪問団は、SEMESPのRodrigo Capelato事務局長をはじめ、ESPM大学のAlexandre Uehara教授らブラジルの高等教育機関関係者・有識者を中心に総勢約40名で構成され、日本の政府・教育機関との交流・連携強化や先端的な教育から学び、ブラジルの高等教育に応用するための知見を得る目的で来日しました。
はじめに、本学の前田正史学長、小関敏彦副学長が訪問団を出迎え、前田学長より歓迎の意が表されました。次に、田畑修副学長兼工学部長より、本学や工学部の教育プログラムについての説明がありました。訪問団が特に強い関心を示したのは、工学部としては日本で初めて導入された「キャップストーン・プロジェクト」で、企業が現場で直面する課題に学生達が取り組むこのプログラムの教育内容や運営方法、課題の設定や参加企業の役割などについて、数多くの質問が寄せられました。続いて、工学分野における研究について、3名の教員と1名の大学院生から、AI(人工知能)とデジタルヘルス、AIを活用したロボット工学など、本学の先進的な研究が紹介されました。
その後、訪問団は京都太秦キャンパス内の南館を中心に、工学部や工学研究科の充実した研究施設や設備を見学しました。リャン ジールー准教授の研究室では、工学研究科に所属するブラジル出身の学生が、研究室での活動や自身の研究についてポルトガル語で説明し、訪問団は多様な学生が集う本学の状況を知るとともに、交流は大いに盛り上がりました。
今回の交流をきっかけに、本学とブラジルの高等教育機関との関係がより一層深まり、様々な分野での連携が強化されることが期待されます。
■本学訪問を伝えるSEMESP公式ウェブサイトのニュース記事(ポルトガル語)
(国際センター国際事業推進課課長 岩田淳史)