2023年2月中旬から3月末にかけて、AIP(国内長期企業留学)の事前授業・企業研究会が行われました。
AIPとは、本学と国内の受け入れ企業が連携し、学生が3年次に約3ヵ月間の長期就業体験を通じて本格的に企業実務を学ぶ、本学独自のプログラムです。
企業研究会(2月14、15、21日)
実習先企業についての理解を深めることを目的として、企業研究会が実施されました。2023年度実習先企業の担当者にお越し頂き、企業の概要や実習内容について説明頂きました。フロアからの質疑応答も活発に行われ、学生にとって有意義な時間となりました。
実務家教員による講義(3月2日)
●宇田川雄彦先生
本学経済経営学部の実務家教員である宇田川特任教授が、株式会社JTBでの職務経験をもとに働く意義や心構えについて講義を行いました。また、観光産業を例に挙げて、業界全体を捉える方法についても説明しました。
●梶田晋吾先生
本学経済経営学部の実務家教員である梶田特任教授が、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社での職務経験をもとに公共事業への民間活力導入や地域貢献についてお話ししました。また、PBLに取り組んで課題を解決する手法についても講義しました。
実務家教員による講義(3月3日)
●井野口順治先生
本学経済経営学部の実務家教員である井野口特任講師が、株式会社京都銀行での39年間のキャリアをもとに、実習先5社を例に挙げて企業の見方について講義を行いました。また、実習生からの質問を受け、海外での経験についてもお話ししました。
●細尾真生先生
本学総合研究所の細尾特任教授が、京都の伝統的織物である西陣織の技術を守り、西陣織をさらに発展させるための取り組みについてお話ししました。伝統的なきものや帯だけでなく、インテリアやファッション、最新技術に西陣織を取り入れた事例についても紹介しました。
会計情報から企業を知る(3月9、10日の授業)
●藤川義雄先生
本学経済経営学部の藤川教授が、「会計情報から企業を知る」をテーマに講義を行いました。
財務諸表の役割を説明した後、幾つかの企業を例に挙げて財務三表(「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」)の見方について解説しました。
また、実習先企業の財務情報を参照しながら、財務三表を見る際のポイントや各社の特徴について説明しました。
中小企業が京都の大企業から学べること(3月15日の授業)
●徳賀芳弘先生
本学経済経営学部長の徳賀教授が、「中小企業が京都の大企業から学べること」をテーマに講義を行いました。
日本を代表する京都企業を例に挙げて、京都企業に共通する特殊性をお話ししました。前回の藤川教授の授業をベースとした、財務戦略を切り口にした分析などもあり、実習生は幅広い視点から京都企業を学べました。
講義の最後には、京都企業の今後の在り方について質問を提示し、実習生の間で活発な議論が交わされました。
これらの事前授業・企業研究会を経て、企業実務に取り組んでいきます。実習生8名にとって企業に関する視野を広げるとともに、5月からの企業実習に向けて各自の目標を考える機会となり、有意義な授業となりました。
「AIP(企業留学)」について、詳しくはこちらをご覧ください。
(経済経営学部准教授 三保紀裕)