2023年5月13日(土)、14日(日)に本学京都太秦キャンパスで関西社会学会第74回大会が開催され、約300人の参加者を迎えました。14日午後には、京都の大学という地の利を生かしてさまざまな分野の教員が京都を対象とした研究教育を推進していることを基盤として、開催校シンポジウム「京都を複眼的に解き明かす」を開催しました(司会:竹内有子・人文学部准教授)。
シンポジウムでは、経済経営学部の川田耕教授が京都の七夕を対象に文化伝播における権威と願望の関係を解き明かしました。続く人文学部の鍛治宏介教授は、幕末京都の祇園の“遊女名簿”から当時の実態を明らかにし、同学部の岡本裕介教授が、アンケートデータ分析に基づいて京都とかかわりのある人々(「関係人口」と呼ばれます)の特性を解明しました。3人の報告を受けて、同学部の佐藤嘉倫学部長が社会学の視点から3人の報告に対してコメントをしました。
文化社会学、日本史、コミュニティ論という異なる視点から京都を立体的に描き出すことができ、参加者も大いに知的刺激を受けたようです。
(人文学部教授 山本淳子)