2023.03.30

東洋文化研究家のアレックス・カー氏が人文学部の教授(専任)に就任

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2023年4月1日付で、東洋文化研究家のアレックス・カー氏が人文学部の教授に就任し、同年度から開設の「先端ツーリズムコース」を担当します。

カー氏は米国出身の東洋文化研究家で、12歳の時に初来日。イェール大学で日本学を、オックスフォード大学では中国学を学び、2000年代には京町家を改修し宿泊業を展開。少年期に体験した日本の美しさと、それが失われてゆく現状を国内外に伝えて、日本各地に残る美しい風景と文化を守り伝える活動を推進しています。

本学は、カー氏が各地で取り組んでいる景観保持と地域活性化の活動や実績、それらの活動を通して構築された独自の“観光”への考え方、そして日本文化への造詣の深さからも、良質な知の時間を学生に提供できると期待しています。

本学に就任するにあたってカー氏は、「“観光立国ニッポン”として推進されて久しい。その中で、景観、文化遺産、まちづくりなどに関わる様々な問題に直面している。今後も景観問題やインバウンドによるオーバーツーリズム等が予測される中で、どのような手法で解決に当たるのか。次代を担う学生たちと考えていきたい」と述べています。

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2023年度から本学の教授(専任)に就任するアレックス・カー氏

プロフィール

アメリカ合衆国出身の東洋文化研究家。少年期に体験した日本の美しさと、それが失われてゆく現状を国内外に訴えて次代へ残すべく、日本各地に残る美しい風景と文化を守り伝える活動を推進。その活動を通じて司馬遼太郎や白洲正子らとも親交を築く。著書「美しき日本の残像」で新潮学芸賞(1994年)を受賞。

(広報センター 浦田剛)

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