2023年1月31日(火)、京都府警と京都府トラック協会主催の第5回大学ゼミ対抗プロジェクト「ポリス&カレッジ in 2022」が京都府警察本部で開かれ、本学経済経営学部で「実践プロジェクト(担当教員:阿部千寿子准教授)」を履修している学生(2年生)2チームが参加し、そのうち1チームが最優秀賞を受賞しました。
成果を発表する2チーム
「ポリス&カレッジ」とは、各大学の研究テーマに沿ったゼミを対象にコンペ形式の発表会を開催し、実効性の高いアイデアを京都府警の新しい施策として検討するというものです。今年度は、「自転車利用者の交通安全対策」をテーマに本学の他には、京都産業大学、龍谷大学、福知山公立大学(2チーム)が参加しました。会場の京都府警察本部大会議室には、学生を含め総勢60名が集い、京都府警察交通課の幹部や京都市役所の方が審査員を務める中、対面で発表を行いました。
「阿部ゼミ①」チームは、自転車事故の発生する時間帯等の分析を行い、歩道上での自転車と歩行者の事故に着目。自転車レーンに蓄光塗料でデザイン性を持たせてレーンを守ることなどを提唱し、見事に最優秀賞を受賞しました。惜しくも入賞を逃した「阿部ゼミ②」チームは、京都の細い路地における交通安全に着目し、夜間に交差点で車が来たことがわかるセンサーライトを設置することで、交差点における事故防止する「来はるライト」を提案しました。
表彰式の様子
最優秀賞を受賞した「阿部ゼミ①」のメンバー
阿部准教授は「この2年間、コロナ禍で多くのイベントがオンライン開催となってしまう中、2年生ながらチームで連携してアイデアを出し合い、他大学の学生や警察関係者の前で緊張しつつも、最後までやり切れたことは、学生たちにとってとても良い経験になったと思います」とコメントしています。
なお、「実践プロジェクト」は、本学の経済経営学部の2学科、人文学部の2学科、バイオ環境学部の3学科に加え、健康スポーツ学科の全8学科の正課授業で、フィールドワーク等体験学習を通じてコミュニケーション力、協働力、適応力、課題発見力、行動力等の育成を目的としています。経済経営学部経済学科の阿部准教授が担当する「実践プロジェクト」では、「防犯、防災、犯罪被害者支援について実務を知る」をテーマに、地域の防犯に関心のある学生が秋学期の半年間、地域の安心安全な暮らしに関する研究を続け、その成果を発表しました。

(経済経営学部教授 平田謙輔)