スタートアップゼミⅡにおいて取り組まれる「課題解決型学習(PBL:Problem-based Learning)」について、経済経営学部は2022年12月26日(水)と2023年1月11日(水)の両日において、成果報告会を開催しました。
スタートアップゼミⅡは1年生全員が受講するゼミであり、経済学科は計13ゼミ、経営学科は計12ゼミあります。グループワーク、発表、あるいは討論を適時交えながら、特定のテーマやトピックに関して、問題点の発見、その発生理由、そして解決策を考えていくことになります。
成果報告会は感染防止のためオンデマンドの展示方式で実施され、各ゼミ代表のPBLを見ながら、どれが最も良かったかを選ぶ審査(投票)も行われました。両学科で約300名の1年生が、どれが最も良かったかを選んだ結果、下記の通りとなりました。
経済学科
経済学科1位 |
『レジ袋から見る環境汚染~プラスチックごみの課題~』 レジ袋有料化や提供禁止により、環境問題への対策が進んだかを丁寧に説明した上で、代替財となり得る「エコバック」と環境問題の関係についても言及。 |
経済学科2位 |
『AIと今後の職業に関する問題』 農業の現状を踏まえた上で、AIと農業の関係を、負担、所得、後継者、などの観点から分析し、音声入りのパワーポイントで分かり易く解説。 |
経済学科3位 |
『子供の貧困がもたらす社会的損失』 「子供の貧困」を定義した後、その現状、原因、そしてその社会損失の程度を明らかにするとともに、解決策をその財源確保も含んで検討。 |
経営学科
経営学科1位 安達ゼミ |
『海洋プラスチック 魚>ごみ⇒魚<ごみへ』 海洋生物に対する投棄されたプラスチックの影響を、読み手を意識した分かり易い構成や表現を通して説明するとともに、現行の種々の解決策について再考。 |
経済学科2位 |
『ロシアによるウクライナ侵攻』 侵攻の現状と原因を丁寧に調べて説明するだけでなく、アンケートも実施しつつ、侵攻によって生じ得る影響、そして戦争の終結可能性を客観的に説明。 |
経済学科3位 |
『少子高齢化~高齢者の生活苦~』 |
(各学科の1位~3位は、1月下旬に全学的に開催される成果報告会でも審査を受けます。上記の6件は、全学的に開催される成果報告会においても掲載されるため、その要領に従って学生名ではなくゼミ担当教員名で表示されています。なお、全学の成果報告会ではタイトルが変わる場合があります)
どのPBLも、「多面的に捉える」や「うまく伝える」などの大学で学ぶ上での基本ができており、実際、各学生が審査後に応える他のゼミに対するコメントにおいても、「分かり易い」や「着想やアプローチが面白い」などの感想が多数あり、どの学生においても良い学びになったようです。
(経済経営学部教授 倉田致知)