2022.04.29

本学内海信幸助教らが、人間活動による温暖化が台風豪雨の頻度に影響を与えていることを証明しました【ナガモリアクチュエータ研究所】

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本学ナガモリアクチュエータ研究所の内海信幸助教は4月29日(金)、東京大学生産技術研究所金炯俊特任准教授とともに、人間活動による温暖化が台風豪雨の頻度に影響を及ぼしていることを証明し、学術誌『Nature Climate Change』で「Observed influence of anthropogenic climate change on tropical cyclone heavy rainfall」(「熱帯低気圧の豪雨について観測された人間活動由来の気候変動の影響」)と題する論文を発表しました。
本論文によると、過去約50年にわたる観測データから、台風由来の豪雨の頻度が、中国南東部の沿岸域から日本にかけては増加し、より南の地域では減少したことがわかりました。また、気候モデルによるシミュレーションデータと併せて解析した結果、人間活動による温暖化の影響が、台風の豪雨の変化として、すでに顕在化していることが示されました。この研究成果は、人間活動による温暖化が極端な気象現象に与える影響を理解し、適切な気候変動対策を進めるための重要な手掛かりとなると期待されています。

(広報センター 有木一宏)


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