2021.07.27

【健康スポーツ学科ニュース】健康スポーツ学科の束原文郎准教授の著書が発刊されました

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2021年7月27日(火)、本学健康医療学部健康スポーツ学科束原文郎准教授が執筆した著書『就職と体育会系神話 大学・スポーツ・企業の社会学』(青弓社)が発刊されました。

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◆著者束原先生のコメント

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大学スポーツの何かがおかしい。世間は少子化で18歳人口が減り続けているというのに、学生アスリートの数はここ10年ほどで着実に増え続けています(概算で130%以上?!)。「体育会系は就職に有利」という“噂”は耳にしますが、根拠となるデータはどこにもありません。目の前ではむしろ、学習でも就職でも「支援」が必要となる体育会系が主流派です。大学スポーツ協会(UNIVAS)がキャリア支援を一つの基幹事業とし、民間企業でも体育会系限定の就職支援ビジネスが成立している、というのも奇妙な話です。「体育会系は就職に有利」なら、学生アスリートの就職支援事業などそもそも必要がないはずだし、就職支援ビジネスは成立しないはずでしょう。では、現実にはなぜそのような事態が現象しているのでしょうか? これから大学でアスリートを迎え、育て、社会に送り出すにあたって、我々は何を、どう理解し、どう対応すべきなのでしょうか? 歴史と統計、当事者の語りから体育会系神話の起源、変遷、現在を描き出し、大学スポーツと学生アスリートのキャリアの未来を考えました。

※本書は科学研究費助成事業学術研究助成基金助成金若手研究(B) 17K18036 (研究代表者: 束原文郎)、および同助成金基盤研究(C) 18K02741 (研究代表者: 長倉富貴)による研究成果の一部である。
 

(研究・連携支援センター 柴田雅光)

 


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