本学経済経営学部は2021年7月7日(水)と7月12日(月)の2日間、課題解決型学修(PBL:Problem-based Learning)の成果報告会を開催しました。課題解決型学修は、1年生全員が必修のスタートアップゼミで、社会が抱える様々な問題についてグループディスカッションなどを行い、その解決策を議論するというもの。今年で3回目となる今回の報告会では、各ゼミから特定の問題に焦点を絞り、いかなる解決策が有効か、あるいは我々は何をすべきか、全24件の提案がなされました。
コロナ感染防止のために、オンライン上での開催となりましたが、どの学生も他のゼミの取り組み内容に関心を抱き、熱心に見入っていました。審査は、1年生によって行われた結果、経済経営学部からは下記4件が全学部の成果報告会に提出されることになりました。
経済学科 |
柏﨑ゼミ |
「死刑は廃止すべきか、体罰は許されるべきか。人間らしい生き方とはどのようなものか。」 ・・・他国と日本の相違ならびにその相違理由を踏まえつつ、且つ体罰との関連性から考察しつつ、死刑制度のみならず、そもそもの「生きるとは何か」に言及。 |
経済学科 |
村田ゼミ |
「京都ALS患者嘱託殺人事件」 ・・・事例を通して、人は自身が生きる価値を見出せ無かったときに何を思うか、そして周囲はどう動いたかまたは動くべきか、を明らかにしつつ、安楽死の是非を検討。 |
経営学科 |
呉ゼミ |
「SDGs 安全な水を世界中へ」 ・・・SDGsの枠組みから、且つ国内外の政府と企業における取組から、経済や企業の成長は当然ながら持続可能な社会に向けて「水」資源問題の解決重要性を指摘。 |
経営学科 |
付ゼミ |
「AI導入による社会への影響」 ・・・AIによって代替される仕事とそうでない仕事を検討すると同時に、大学において対人関係力、創造力・企画力、課題解決力、主体性、を養う必要性を強調。 |
経済学科)柏﨑ゼミ「死刑は廃止すべきか、体罰は許されるべきか。人間らしい生き方とはどのようなものか。」より資料一部抜粋。
経済学科)村田ゼミ「京都ALS患者嘱託殺人事件」より資料一部抜粋。
経営学科)呉ゼミ「SDGs 安全な水を世界中へ」より資料一部抜粋。
経営学科)付ゼミ「AI導入による社会への影響」より資料一部抜粋。
今回上位に入ったゼミも、またゼミ代表になれなかったチームも、他チームのテーマや解決策に関心を抱いたようであり、今学期の取り組みから学んだ点についての回答を見る限り、問題点の洗い出しや議論や主張の仕方について理解を深めることができたようです。秋学期においてもPBLならびに成果報告会は実施される予定です。
(経済経営学部経営学科 教授 倉田致知)