3年生向け「キャリア形成実践演習Ⅰ」の授業の一環として7月10日、本学京都太秦キャンパスで「キャリアフェスティバル」が開かれた。様々な業界で働いた経験のある教職員52人が特別講師となり、3年生594人に向け、自身の経験を基に、働く意味を語りかけた。人文学部歴史文化学科の男子学生は「生の経験を聞くことができ、就活の参考になった。学内にこんな多彩な方々がいるとは知らなかった。今回聞けなかった方々にも話を聞きに行きたい」と意欲を述べた。
この日は、コロナ対策に万全を期すため、13人前後の学生を52クラスに分け、各特別講師が4教室を回る形で実施された。日ごろ指導に当たっている教員をはじめ様々な業界を経験している職員らが、パワーポイントなどを駆使し、自らの経験などを1回30分間にわたり熱く学生に語った。
豊富なキャリアを持つ教職員から、自身のキャリアの軌跡、それぞれの仕事のやりがいや職業観を直接聞いた学生らは、普段聞くことのできない話に真剣に耳を傾け、大きな発見や刺激を受けていた。
今年度からキャリア教育の改革を進め、内容を一新。「キャリアフェスティバル」は「キャリア形成実践演習」の課外授業として初めて実施された。スーツ着用を義務付け、就職活動の意識を高めることも狙った。「キャリアフェスティバル」の前には、授業のなかで、企業関係者を招き、直接話を聞く機会を設けるなど実践的なプログラムになっている。
永守重信理事長の掲げる「社会に貢献できる即戦力の育成」を実現するため、今回の改革が進められた。学生が人生を自ら「主体的」に「築き続ける」ことができるような人材になることを目指し、キャリア教育のカリキュラムを1年生から体系的にプログラムしている。
秋学期にも実践的なプログラムが予定されている一方、1年生向けの科目「キャリアデザイン」でも同様の機会が予定されている。
こうしたキャリア科目を受講しながら、キャリアサポートセンター、インターンシップセンターをはじめ教職員一体となった大学の後押しを受け、学生らはインターンシップや就職活動に進んでいく。
教職 | 52名 |
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業界 | 人数 |
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研究者 | 11名 |
メーカー | 9名 |
インフラ・小売り・商社 | 4名 |
IT | 4名 |
旅行 | 3名 |
金融 | 4名 |
メディア | 3名 |
公務員・教育・人材 | 14名 |
(キャリアサポートセンター 山口喜志子)